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診療内容
 
 
 
東海大学医学部専門診療学系
リハビリテーション科学
〒259-1193
神奈川県伊勢原市下糟屋143
FAX 0463-95-8248
 
 
 リハビリテーション(以下リハビリ)科においては、「急性期からのインテンシブなリハビリ」をモットーにリハビリ専門医の診察、評価に基づく処方の下に適切な理学、作業、言語聴覚 療法を行っております。当院は日本リハビリ医学会認定研修施設であり、リハビリ科外来および訓練室あわせて専有面積約 700m 2 を有し、脳血管疾患等リハビリ( I )、運動器リハビリ( I )、呼吸器リハビリ( I )がんリハビリの施設基準を取得しています。
 当科へ依頼される件数は年間約 3,700 件、そのうち約9割は入院患者さんへの対応となっています。当院が高度救命救急セ ンターを併設していることから、脳卒中はもとより、多発外傷や熱傷の患者さん等に ICU での治療時期からリハビリを開始します。一般に早期リハビリ早期離床が推奨されており、脳血管障害に対しては発症から数日以内で訓練を開始することが多くなりました。早期リハビリは運動障害の回復の促進に寄与するばかり でなく、関節拘縮や筋萎縮といった廃用症侯群の併発を予防し、 ADL の早期改善や退院後 の在宅生活における QOL を高く保つことにつながると考えています。
 当科ならではの対応として、義肢、装具、車椅子、座位保持装置といったいわゆる補装具の処方および作製を各特殊外来で行っています(年間対応件数約 600 件)。また脳卒中等により痙性片麻痺を呈した手足への新しい治療法であるボツリヌス療法に期待がもたれており、当科では特殊外来枠にて行っています。
 また米国電気診断医学会専門医が所属する当科では筋電図検査を年間約 400 件施行し、末梢神経障害や神経筋疾患の診断にあたっています。さらに嚥下造影検査を年間約 300 件実施し、嚥下障害の患者さんに対して行う摂食嚥下リハビリにも力を入れています。

ボツリヌス療法

 脳卒中や脊髄損傷、脳性麻痺など中枢神経が障害されると「痙縮」という症状を生じることがあります。自分の意志に反して筋が固く収縮してしまい、ひどくなると随意運動はもちろん、着替えなどで他動的に動かすことも困難になります。脳卒中の方など、患者さんの数はとても多いですが、以前は装具やストレッチ、あるいは感覚神経も障害されてしまうフェノールブロックという方法しか治療がありませんでした。しかし、近年ボツリヌス毒素が使えるようになったので、東海大学リハ科では積極的に行っています。
 これはボツリヌス毒素を標的筋に筋注することで神経筋接合部をブロックするもので、感覚障害などの有害事象が少ない、とても優れた治療法です。ただし、確実に標的筋に施注する必要があり、行うには解剖学的な知識と電気刺激装置などのガイドが必要になります。当科では日常診療として筋電図を行っていますので、十分な知識はもちろん、確実な施注技術を身につけた医師が指導して行っています。

筋電図・神経伝導検査

 末梢神経障害や筋疾患はリハビリテーション専門医が対診する様々な疾病群のなかでも遭遇する機会が多く、それらに精通しておくことは大変重要です。我々はそれらを自らの手で診断し、障害を評価した上でリハビリテーション治療を施します。そのために必須の診療技術が筋電図・神経伝導検査です。東海大学リハビリテーション科では、付属3病院および関連4病院において医師自らが筋電図・神経伝導検査を実施し、全体で年間約1,500件の実績を有しています。さらに研究面においても、継続的に神経伝導検査の診断精度向上を目指して検査法や測定値の開発に取り組み、新たな知見の探求に邁進しています。


車いす・座位保持装置外来

 体幹及び四肢の機能障害により、移動が困難な方、姿勢を保持する能力に障害がある方に対して、各種車いす、座位保持装置の処方をいたします。
 座位保持装置には、車いすや椅子、バギー、カーシート等の他、お身体の状況・目的にあわせて就寝時の姿勢や立位姿勢を保持するものも含みます。
また、現在使用中の車いす、座位保持装置の修理・調整もご対応が可能です。ご相談ください。

車いす外来 第1・3木曜日 14:00
座位保持装置外来 第2木曜日、第3水曜日 14:00〜
(新規作成は完成まで約3ヵ月を要します)


装具外来・義肢外来

 脳卒中による片麻痺や末梢神経障害、整形外科疾患などによる 機能障害、歩行障害に対する長下肢装具、短下肢装具、足底装具や上肢、下肢の切断後の義足、義手など、様々な補装具の新規作製、経時的な適合性、修理をおこなっております。作成にあったっては、患者さんの身体状況、生活スタイルなども含めた評価、利用できる医療制度などを検討する必要があるためリハビリテーション科医師の診察が必要となります。
装具外来 毎週木曜 13:30〜
義肢外来 第1・3火曜日9:30〜
新規作成の場合はリハ外来での診察を受けていただき作成可能かどうか検討させていただきます。採型、仮合わせ、調整、完成と数回通院していただき、完成までは1〜2ヶ月程度を要します。


IVES

 随意運動介助型電気刺激装置(IVES)は麻痺した筋肉の微小な筋活動を記録し、その筋活動に合わせて電気刺激を行う刺激装置。このIVESを用いて、訓練することにより、麻痺の改善を試みる治療です。