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HANDS
 
東海大学医学部専門診療学系
リハビリテーション科学
〒259-1193
神奈川県伊勢原市下糟屋143
FAX 0463-95-8248
 
 
Hybrid Assistive Neuromuscular Dynamic Stimulation (HANDS) therapy (HANDS療法)

 
随意運動介助型電気刺激装置手関節固定装具1日8時間装着する脳卒中片麻痺上肢機能障害への新しい治療法で、藤原准教授が開発した治療法。
随意運動介助型電気刺激は特殊な電気刺激の装置で、患者さんの麻痺した筋肉の微弱な活動を電極で感知し、その活動に応じた電気刺激を麻痺した筋肉に与える携帯型の電気刺激装置です。通常の電気刺激装置と違い、患者さんが自ら麻痺した指を伸ばそうとした時にのみ電気刺激により筋肉が収縮し、動かそうとしなければ筋肉は動きません。ただし、安静時も非常に微弱な電流は電極から流れています。患者さんが自分で麻痺した指を動かそうとしても動かない場合でも、この刺激装置により麻痺で弱くなった筋肉の力を補助してくれますので、動かしやすくなります。電気刺激の強度は不快とならない強度に調整します。

手関節固定装具
は手首を固定して手を機能的に良い位置に保つことにより、麻痺した上肢の筋緊張を弱め、より一層動かしやすくする働きがあります。

随意運動介助型電気刺激と上肢装具を用いて、日常生活の麻痺肢の使用を促して、上肢機能を改善し、実用性を改善させようとするのが、HANDS Therapy
です。
従来は、入院のみの治療でしたが、東海大学では新たに、外来でのHANDS Therapyを開発しました。現在臨床研究として行っております。

対象となる方

以下の基準を満たし、当科における外来診察でリハビリテーション専門医が本治療法が適当であると判断した患者を対象とします。
(1)選択基準
下記の選択基準を全て満たし、かつ同意能力を有する15〜80才の患者を対象とする。
  1. 脳卒中発症後半年以上経過
  2. 明らかな認知機能の障害を認めない(失語はあっても、研究の目的、方法の理解が可能であれば可)
  3. 感覚障害が重度でない
  4. 麻痺側手指伸展他動的可動域は0度以上
  5. 麻痺側総指伸筋または長母指伸筋に表面筋電図で筋活動を確認できる
  6. 麻痺側の手は乳頭の高さまで上がる。
  7. 介助なしでの歩行可能(杖、装具等の歩行補助具の使用の有無は問わない)
(2)除外基準
下記の除外基準に1つでも当てはまる患者は対象としない。
  1. 重篤な心疾患:不安定狭心症、発症から短期間の心筋梗塞、非代償性うっ血性心不全、急性肺性心、コントロール不良の不整脈、重篤な大動脈弁狭窄症、活動性の心筋炎、心内膜炎など
  2. コントロール不良の高血圧
  3. 急性全身性疾患または発熱
  4. 最近の肺塞栓症、急性肺性心、重度の肺高血圧症の合併
  5. 重篤な肝・腎機能障害の合併
  6. 運動を妨げる重篤な整形外科疾患の合併
  7. 高度の認知障害、重度の精神疾患の合併
  8. 他の代謝異常(急性甲状腺炎など)
  9. 電気刺激禁忌例
  10. ペースメーカー使用
  11. シャント術、クリッピング施行例など体内異物を有する例
  12. 皮膚の問題があり電気刺激が困難な方
  13. コントロール不良にてんかんのある方
  14. 麻痺側の上位に異常な疼痛、しびれのある方