
当科の紹介
教授挨拶
東海大学医学部専門診療学系
リハビリテーション科学 教授
水野 勝広
[Katsuhiro Mizuno]
リハビリテーション科は基本診療科の一つであり、近年の少子高齢化、地域包括ケアの推進、医療の高度化・細分化などにより社会的ニーズはますます高まっているにも関わらず、専門とする医師の数はまだまだ不足しています。当科は日本の大学のリハビリテーション科の中でも最も歴史の古い科の一つであり、充実した研修プログラム・指導体制があります。研修を通じて脳血管疾患、脊椎脊髄疾患、神経筋疾患、骨関節疾患、悪性腫瘍など数多くの疾患、また急性期・回復期・生活期と病期に応じたリハビリテーション医療を経験できます。
リハビリテーション科が他の診療科と異なる点は、「時間」の要素がより重要であることと私は考えています。個々の患者さんの「過去」の背景、「現在」の状態から、「未来」を予測して、今何が必要かを考えてリハビリテーション治療を考えることがリハビリテーション科専門医の難しさであり、醍醐味でもあります。「未来」とは数週間先、数カ月先だけでなく、数年先、数十年先も見据えて日々の診療・研究を行っていくことが必要です。医学は日進月歩であり、治療薬の進歩、遺伝子治療、再生医療の発展などにより、これまで治らなかった疾患が治るようになり、「未来」は日々書き換えられています。それに伴ってリハビリテーション医学・医療も進化しなければなりません。そのためには、リハビリテーション医療全般の知識・技術を習得し、今できることに全力で取り組むことができるリハビリテーション専門医を数多く育てていくことが大切です。
当科では、診療も研究も自由に楽しく取り組むことをモットーにしています。もちろん、そのためのサポートは惜しみません。一緒に新しい時代のリハビリテーション医療を作って行きましょう。

当科の基本方針
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仲間を大切にすること
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和を持って一致協力し、粘り強いチームを作ること
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リハビリテーション医学を活性化し、次世代を担う、優秀な人材を育成すること
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以上のために、どんな努力も払うこと
プロフィール
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1998年3月 慶應義塾大学医学部卒業
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1998年5月 慶應義塾大学病院研修医
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2000年5月 市川市リハビリテーション病院 医員
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2001年11月 慶應義塾大学医学部 リハビリテーション医学教室 助手
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2003年7月 慶應義塾大学月が瀬リハビリテーションセンター 助手
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2006年1月 東京都リハビリテーション病院 医員
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2007年1月 同 医長
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2007年7月 国立病院機構村山医療センター 医長
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2010年4月 国立療養所多磨全生園 医長
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2011年4月 フランス国立衛生医学研究所(リヨン)に留学
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2014年4月 慶應義塾大学医学部 リハビリテーション医学教室 特任講師
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2017年8月 同 特任准教授
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2019年4月 国立精神・神経医療研究センター 病院 身体リハビリテーション部長
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2022年4月 東海大学医学部 専門診療学系リハビリテーション科学 教授
主な研究分野
ニューロリハビリテーション、視覚認知・感覚 運動統合、高次脳機能障害学、電気生理学、脳機能画像
所属学会・資格
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日本リハビリテーション医学会 認定臨床医・専門医・指導医
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日本臨床神経生理学会 専門医・指導医(神経伝導・筋電図分野)
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日本神経科学学会
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日本高次脳機能障害学会
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日本脳卒中学会
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日本運動療法学会
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日本小脳学会